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患者さまと直接顔を合わせて
診察や検査をできることが
医師としてのやりがいです
クリニックに来られる方は、大なり小なり不安を抱えていらっしゃいます。心も体もすっきりとした状態でお帰りいただけるように、診察や検査はコミュニケーションを取りながら患者さまの気持ちに寄り添って、慎重に進めています。
説明や診察でどのようなことに心がけていますか?
内視鏡検査をメインにおこなっているクリニックですから、検査を受けられる方が多くいらっしゃいます。どうして検査が必要なのか、どんな検査になるのかをしっかりと説明し、患者さまに十分ご理解いただきながら進めるようにしています。
検査結果も、良い結果なら「異常はありません」だけではなく、「こういう状態だから、大丈夫ですよ」とお伝えします。それでも心配なようでしたら、生活習慣のアドバイスをすることもあります。結果に心配なことがあるようなら「最初はこういう治療から始めます。それがうまくいかなければこういうことも考えます」と、順序を追って治療計画をお伝えします。
また診察時も、患者さまに疑問点をしっかりとなくしていただき、落ち着いた状態で帰っていただけるようにわかりやすい説明を心がけています。
食道・胃内視鏡検査で、「経鼻」「経口」「鎮静剤の有無」、大腸内視鏡検査・カプセル内視鏡検査などを導入している理由はありますか?
内視鏡検査は「以前苦しかったからやりたくない」「怖い」など、ネガティブなイメージをお持ちの方がいらっしゃいます。それでも調子が悪いときには必要な検査ですので、どんな方にも対応できるように、さまざまな方法を取り入れました。
内視鏡検査に苦手意識を持たれている方は多いと思いますが、不安を持つ患者さまにどのような対応をされていますか?
先ほどの話と重複しますが、しっかりと説明することですね。検査前・検査後はもちろん、検査中は鎮静剤を使わない場合は患者さまにお声をかけながら進めます。鎮静剤を使えば眠った状態で検査を受けられますので、はじめからものすごく不安があるようでしたら鎮静剤をおすすめします。
医療ビルでほかの診療科とはどのような連携を取っていますか?
ビル内には35の診療科があり、それぞれ独立はしていますが、協力し合いながら診療をおこなっているのが特徴です。たとえば、当クリニックに来院された患者さまに消化器以外の病気が疑われる場合は、他科の医師にすぐ相談することができます。「診察時間内だからいまから診てもらいましょう」と紹介状を書いて、その日のうちに行っていただくこともできます。このようにさまざまなクリニックとフレキシブルに連携を取れるのは、患者さまのことを考えるととても便利だと思います
医師になって良かったことはなんですか?
勤務医時代は勤務歴が長くなるにつれ、事務仕事や若い方への指導が増えていき、患者さまとふれあう機会が少なくなっていました。やはり患者さまと直接顔を合わせて検査や説明、治療をできることにやりがいを感じています。元気になって喜んでもらえたときは、私もうれしくなりますね。