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大腸内視鏡検査の勧め
便潜血陽性の方は精密検査を受けることをお勧めいたします。発見が遅れると、症状に適した治療が受けられず、手遅れになることがあります。大腸がんは早期に発見すればほとんどの場合改善することが可能です。
●こんな症状の方には大腸検査をお勧めします。
- 40才以上
- 便潜血検査が陽性
- 大腸ポリープと診断されたことがある
- 血縁者に大腸がんの人がいる
- 血便がある
- 便通異常がある(便秘・下痢)
- お腹が張った感じがする
●当院では苦痛の少ない内視鏡検査を行っています。
- 検査は 予約制 です
- 電話での 仮予約も可能 です(検査前に一回は受診の必要があります)
- 鎮静剤を使用するため、胃の検査と大腸の検査を同じ日に行うことが可能です
- 日帰りでポリープ切除 を行っています (アフターケアなどがある場合は術後に通院が必要になります。)
- 高解像度内視鏡を用いて検査しています
- 検査当日に写真を見ながら結果を説明します(病理結果は1週間後になります)
当院での大腸内視鏡検査の流れ
<検査前について>
事前に受診していただき検査の説明をした上で、前日の寝る前に内服する下剤を処方します。
検査は 1日がかり(目安14時〜15時まで)と考えてください。
当日の車・バイクの運転はできません。
前日は食事制限はありません。(検査食は不要)
繊維質のもの(野菜・海藻・きのこ)は控えめにしてください。
前日の寝る前に少量の下剤を内服していただきます。
<当日について>
当日は 朝食抜き で 9:30頃来院していただきます。禁止薬以外は、水分や血圧の薬などは制限ありません。院内で洗腸剤1リットルなどを飲んでいただきます。口直しのアメも用意しています。午前中に腸の中をカラにします。昼頃(原則、午前の診療終了後)から検査を始めます。鎮静剤を使い、苦痛の少ない検査を行います。日帰りでのポリープ切除も行いますが、切除した場合、1~2週間の飲食や運動の制限が必要です。(旅行/ゴルフ/宴会など不可)
※個数や大きさにもよりますが、1分~30分以内でポリープ切除を行います。手術など入院が必要な場合や特殊検査が必要な場合には、病状・希望にそった施設へ迅速に紹介いたします。
<当日結果説明>
検査終了後、しばらく休んでいただいてから、内視鏡写真を見ながら検査結果をお話しします。ポリープなどの病理結果は約1週間後以降になります。検査後注意説明書・ 検査結果説明書(写真付き)をお渡しいたします。
つらくない検査のために
大腸の長さは身長に近い長さがあり、曲がりくねって腹部におさまっています。そのため苦痛を軽減して検査を行うにはなるべく腸の曲がり角を減らすような挿入技術が必要です。さらに、頑固な便秘の方、高齢でやせた女性の方、開腹手術を受けたことのある方などは検査を行った場合、苦痛を伴うことがあります。そのような方のために当院ではいろいろな工夫をして苦痛が少なくなるように検査しています。
内視鏡機器
当院の内視鏡はしなやかさが調節できるようになり、腸の急な曲がり角を通過しやすくなりました。当院の内視鏡はすべて硬度可変機能や受動湾曲機能などを有しています。また、画像強調観察(当院では狭帯域光観察 NBI )や拡大観察機能を用いてより詳しく診断を行っています。
炭酸ガス送気装置の使用
従来の内視鏡検査の問題点は検査中に入れた空気で、検査中・検査後にお腹が張ることでした。炭酸ガスは腹腔鏡手術など医療現場では様々なところで使用されていますが、炭酸ガスは速やかに吸収されるため内視鏡検査後の不快な症状はこれまでと比べて激減します。
鎮静剤の使用
鎮静剤を注射して心身ともに緊張をやわらげてから検査をします。年齢や体格ごとに適した量を使用し、十分な注意を払って検査を行います。鎮静剤を使用した場合、自動車・バイクなどの運転はその日一日してはいけません。